YouTube Live 配信に必要な機材と準備

配信用のデバイス

エンコーダ配信における配信用のデバイスとは、基本的にパソコンを指します。スマートフォンや、タブレット端末からも配信可能ですが、後述するカメラやマイクを外付けの機器として接続する場合、パソコンを用意しましょう。また、何を配信するかにもよりますが、ゲーム配信などを行う場合、ある程度の性能が要求されます。

カメラ

映像を撮影するためには、カメラが必要になります。カメラは端末に内蔵されているカメラや、外部接続の Web カメラ、スマートフォンのカメラなどです。品質にこだわりたい場合は、高性能な一眼レフカメラや、ビデオカメラを検討してください。

端末内蔵のカメラ

多くのノートパソコンや、タブレット端末にはフロントカメラが内蔵されています。このような端末に内蔵されているカメラは、接続や設定が不要であるため、誰でも簡単に映像を出力できることが最大のメリットです。ただし、端末に内蔵されているカメラの性能は控えめであることが多いため、解像度や映像の色味や明るさを調整できない場合もあります。また、アングルを変えることも難しいため、動きがない単調な映像になりがちです。

Web カメラ

Web カメラはパソコンと接続する必要がありますが、セットアップが比較的簡単で、一眼レフやビデオカメラに比べて安価であるメリットがあります。また、Web カメラ自体を持ち運ぶことはできませんが、アングルならば簡単に変更できます。ただし、高性能なカメラと比べて画質が劣る場合があります。

スマートフォン

スマートフォンは、多くの人が持っているため、新たに機材を購入する必要がありません。最近のスマートフォンは高画質であり、Web カメラ以上の品質で撮影できる場合があります。また、持ち運びができるため移動しての撮影やアングルも自由自在に変えることができます。ただし、パソコンと接続するために専用のソフトウェアが必要であったり、バッテリーの消耗や長時間使用における熱暴走のトラブルにも考慮する必要があります。

一眼レフカメラやビデオカメラ

一眼レフカメラやビデオカメラの最大のメリットは非常に高画質な映像を提供できることです。デメリットは高価であること、セットアップに専門的な知識がいること、バッテリーの消耗や長時間使用における熱暴走のトラブルなどです。

マイク

マイクはパソコンや、Web カメラ、スマートフォンに内蔵されているマイクでも収音することは可能ですが、音質にこだわりたい場合は、外付けのマイクを用意しましょう。外付けのマイクは、内蔵マイクよりも優れた音質になるため、視聴者にクリアな音声体験を提供できます。また、さらに音質にこだわりたい場合は、USB 接続のマイクよりも、コンデンサーマイクを検討してください。

コンデンサーマイクとは、よりプロフェッショナルなマイクであり、広い周波数帯を高い感度で拾えるため、大きな音からかすかな音まで収音することができます。コンデンサーマイクをパソコンに接続するためにはオーディオインターフェースと組み合わせて接続します。

オーディオインターフェースとは、コンピュータと音楽機器やマイクを接続するためのデバイスです。オーディオインターフェースの特徴は、以下のとおりです。

信号の変換

マイクや楽器からのアナログ音声信号をデジタル信号に変換して、コンピュータで扱えるようにします。また、逆にコンピュータからのデジタル信号をアナログ信号に変換して、スピーカーやヘッドフォンで聞くことができます。

コンピュータとの接続

ギターやキーボード、マイクなど、さまざまな音楽機器をコンピュータに接続することができます。

高音質

オーディオインターフェースを使用することで、コンピュータの内蔵サウンドカードよりも高品質な音声録音や再生が可能になります。

モニタリング

多くのオーディオインターフェースにはヘッドフォン出力があり、録音や再生の音をリアルタイムで確認することができます。

調整機能

ゲイン（音量）の調整や、ミュート、ダイレクトモニタリングなどの機能が備わっていることが多いです。