カニバリゼーションとは

カニバリゼーションとは

SEO におけるカニバリゼーションとは、特定の検索キーワードにおいて、どのページが検索結果として正しいページであるのか Google が判断できない状態であることを指します。オーソドックスなカニバリゼーションは、同一のドメイン内でキーワードやテーマが重複しているカニバリゼーションです。Google はユーザの検索クエリーに対して関連性の強いページを返そうとします。しかし、キーワードやテーマが重複しているページが複数ある場合、もっとも関連性の強いページはどれであるか Google は判断することができません。

例えば、あなたは「乗りやすい国産車」というテーマで、メーカーやモデル別にたくさんのレビュー記事を載せたサイトを運営しているとします。ユーザーが「乗りやすい国産車」という広い意味のクエリーで検索した場合、Google はあなたのサイトからどのページがもっとも関連性が強いページであるのか判断できません。ユーザのクエリーにメーカーやモデルを加えた場合、Google は正しく評価することができますが、より単純化されたキーワードではカニバリゼーションが起こる可能性があります。

カニバリゼーションは、ブロガーが記事を書くために行ってきた手法とは対立する概念です。ブロガーは、あるキーワードにおいて上位表示された場合、そのキーワードの独占化を狙います。キーワードの関連語や共起語などを参考に類似した記事を増やしていきます。しかし、キーワードのカニバリゼーションによって目論見は外れ、独占化どころか順位を大きく落とす結果となります。

カニバリゼーションはペナルティではありません。しかし、カニバリゼーションが起こるとペナルティを受けたかのような振る舞いをします。Google は、正しく評価できないページを複数表示するよりも、正しく評価できる単一のページを優先すると考えられるため、結果的に順位を大きく落とすことになります。その結果、ペナルティを受けていないにも関わらず、ペナルティを受けたかのように見えてしまいます。

Google の Matt Cutts は重複コンテンツはスパムではないと説明しています。重複、または類似コンテンツによって検索結果の順位が落ちるのは、同じ結果をユーザに提供しないための仕組みです。ユーザに重複、または類似コンテンツを1つの検索結果画面で提供しても有益ではありません。

動画での説明のように重複コンテンツはスパムではありません。しかし、意図してコピーコンテンツを量産している場合はスパムとして扱われ、手動による対策の対象となる可能性があります。

カニバリゼーションの原因

カニバリゼーションの原因は、重複した、または近しいキーワードやテーマのコンテンツが複数ある場合です。Google はユーザに関連性の強いページを返すため、ページのコンテンツ内容、タイトル、見出し、アンカーテキスト、画像、テキストなど、様々な要素をチェックしています。それらの複合的な要因から、関連性の強さを評価することが難しくなっています。

カニバリゼーションの動きが顕著になったのはパンダアップデートの導入以降です。パンダアップデートでは、動的に類似コンテンツを生成するサイトがページの正規化 (canonical) をできていない場合、評価を下げるように調整されています。

上記の動画でも、同じページを2つユーザに提供するよりも、どちらか1つを提供し、もう1つは提供しない点について述べています。もしも完全な検索結果を見たい場合、検索結果ページの最下部にあるフィルタを変更することで、すべてのページを表示できます。しかし、実際問題としてそこまでしてページを確認したいユーザはほとんどいないでしょう。

カニバリゼーションの確認方法

カニバリゼーションを確認する方法はいくつかあります。

  • サイト内検索で確認する
  • 「site:URL + キーワード」で確認する
  • Google Search Console で確認する

サイト内検索を実装しているサイトであれば、ターゲットキーワードで検索することで確認できます。ターゲットキーワードにヒットする記事が複数あり、その記事のコンテンツが近しい場合はカニバリゼーションを起こしている可能性があります。

サイト内検索を実装していない場合、Google の検索オプションとして「site:URL + キーワード」でサイト内を検索できます。サイト内検索と同様にターゲットキーワードで検索し、Google が複数のページを同一のコンテンツと見なしているかを確認します。

Google Search Console で確認する方法は、検索パフォーマンスから「ページ」タブを開きます。個別の URL (ページ) が、どのようなキーワードで流入しているのかを確認し、同一のキーワードが複数のページに流入している場合はカニバリゼーションを起こしている可能性があります。

上記以外の方法としては、手動で検索して順位の推移を確認する方法があります。カニバリゼーションが発生している場合、複数のページが交互に表示されたり、順位が激しく推移する場合があります。その状態が数ヶ月続いた場合、全体の順位が緩やかに下落します。

カニバリゼーションの解消方法

カニバリゼーションの解消方法はいくつかあります。いずれの方法も複数のコンテンツをすべて犠牲にせず、1つのコンテンツを生かすための剪定作業のようなものです。

  • 正規化 (canonical) を行う
  • noindex 属性の付与、または robots.txt で disallow の指定
  • 301 リダイレクトを行う
  • 類似コンテンツを削除する
  • 類似コンテンツを別ドメインに移管する

正規化 (canonical) を行う方法は、複数の記事を統合する方法です。正規化を行った場合、正規の URL がどれなのかを検索エンジンに提示することができます。

Google の John Mueller は、重複コンテンツに対して noindex よりも canonical を使用することを推奨しています。

noindex 属性の付与、または robots.txt で disallow の指定では、巡回ロボット (クローラー) のアクセスを拒否したり、インデックスの登録を拒否することで検索結果画面に表示させないようにする方法です。ただし noindex はインデックスから削除された状態と同じになるため、上記のとおり canonical を使用することを推奨します。

301 リダイレクトを行う方法は、正規化 (canonical) を行う方法と似ています。ただし 301 リダイレクトはコンテンツを「移動」するときに考慮するべき方法であり、カニバリゼーションにおいては正規化 (canonical) を行う方法が推奨されます。301 リダイレクトは、コンテンツの価値をリダイレクト先に渡す効果があるため、正規化 (canonical) と混同しがちですが、カニバリゼーションの解消においては 301 リダイレクトは本来の使い方から外れているため使用するべきではありません。

類似コンテンツの削除は、カニバリゼーションを起こしていると思われるページを思い切って削除することです。

類似コンテンツを別ドメインに移管する方法は、同一ドメインから切り離す方法です。カニバリゼーションは、同一ドメイン内において発生するため、別ドメインにコンテンツを移管することで解消します。

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