ブログの記事タイトルの決め方

はじめに

ブログの記事タイトルを何にしようかと決まらずに悩んでいる人は大勢います。どれだけ優れた記事を書いても、内容を知ってもらうためにまずは記事にアクセスしてもらう必要があります。ユーザがあなたの記事にアクセスするための最初のハードルは、記事を読みたくなるようなタイトルが付けられているかどうかです。タイトルの付け方を失敗すると、どれだけ優れた記事であっても台無しになる可能性があります。

タイトルの重要性は、少しでも SEO を知っている人であれば異論を唱える人はいないでしょう。しかし、重要であると理解しつつもタイトルを決めるためのノウハウは少ないように感じます。多くのブロガーは、記事タイトルを安易に決めてしまったり、安直なキーワードに頼ろうとしてしまいます。最適なタイトルを決める方法や、SEO の観点など、このページではブログの記事タイトルをどのように付ければ良いのかを考えていきます。

SEO の全体的な記事はSEO 対策 (検索エンジン最適化)を参照してください。

タイトルに付けるタグ

一般的に HTML 文章のタイトルには title タグが用意されており、SEO においてもこのタグには重要な意味を持ちます。しかし、一方で h1 タグも存在し、こちらも SEO において大事なタグになります。title タグ と h1 タグの違いとは何でしょうか。

セマンティクス的に言えば、title は文章全体のタイトルであり、h1 は大見出しになります。そのため、title は文章全体を一言で言い表したタイトルを定義すべきであり、h1 には文章構造の大見出しとして適切なタイトルを設定するべきです。ただし、文章構造として h1 が1つしかない場合は、titleh1 が同一、または類似したタイトルになります。

HTML 5.1 の仕様や、Google のアナウンスでは、1つのページの中に h1 を複数回使用することを許容しています。ただし、SEO の効果を上げようと文章中に不要な h1 を何度も登場させるのは文章構造として不適切であり、ペナルティの対象になる可能性もあります。重要なポイントは、文章全体にいくつかのテーマが含まれており、それを大見出しとして h1 を使用することがセマンティクスであるという点です。

そのため、タイトルは title が妥当なダグであると言えます。一方で1つのページの中にテーマが1つだけの場合、titleh1 が同一、または類似したタイトルでも良いということになります。

タイトルの文字数

タイトルの文字数を最適化した方が SEO に有利であると書かれた記事をよく見かけます。その理由は、あまりにも長いタイトルである場合、検索結果ページに表示されるタイトルの語尾が省略されてしまうからです。そのため、タイトルは長くても 30 文字程度に収めた方が良いとされています。しかし、この主張は正しいのでしょうか。

Web 担当者 Forum では、タイトルの文字数とアクセス数の相関関係を調べた記事があります。その記事を見る限りでは、タイトルの文字数とアクセス数に相関関係はありません。

そのため、タイトルの文字数にこだわりすぎて分かりにくいタイトルになるくらいなら、文字数は気にしない方が良いでしょう。ただし、極端に短すぎたり、長すぎたりする場合 (例えば、キーワードの詰め込みすぎなど)、スパムと認識される可能性があるため避けたほうが無難です。後述する Google の検索エンジン最適化スターターガイドにも title タグに不要なキーワードを詰め込まないことが明記されています。

重要な点は、文字数よりもページ内容と関連性の強いタイトルを付けることに集中するべきということです。その結果、少しくらい短くなったり長くなったりしても何の問題もありません。

キーワードの選定方法

読みたくなるようなキーワードをタイトルに含める方法以外にも、SEO の観点として含めた方が良いキーワードがあります。そのキーワードとは、検索されやすいキーワードです。

Google は検索キーワードを解析し、完全に一致するタイトル以外にも関連語共起語も含めた検索結果を返します。そのうち、関連語のキーワードをタイトルに含めることで SEO に有利であると言われています。もしも、同じ意味で異なる書き方がある場合 (例えば「わかる」と「分かる」など)、検索結果件数から検索ボリュームの多い方を選ぶ方法もあります。ひらがなと漢字の関係だけでく、類義語であったとしても、検索結果から調べることができます。多くの場合はそれほど極端な差はありませんが、専門用語などを用いる場合には注意が必要になります。

例えば、「のどの痛みの治し方」についての記事を書いたとします。しかしタイトルに「咽頭炎や扁桃炎の治し方」などの専門用語を使用する場合、ユーザの検索キーワードにマッチするかを検討するべきです。「のどの痛み」と「咽頭炎や扁桃炎」について、どちらがより検索ボリュームが多いかは明白でしょう。基本的な戦略として、タイトルに付けるキーワードは検索されやすいキーワードを意識しなければなりません。

しかし、のどの痛みや、咽頭炎・扁桃炎は言葉の違いはあるものの、ユーザからすると大きな問題ではありません。真の原因が咽頭炎であろうが扁桃炎であろうが、のどの痛みには違いはなく、ユーザはその問題を解決したいだけで、タイトルや検索キーワードによって結果が異なることは使い勝手が悪いだけです。

そうした問題をブロガー側で何とかしようとする試みは SEO 対策というよりも、むしろ Google の検索キーワードの解析が完璧ではないことを示唆しています。もしも、Google の検索キーワードの解析が完璧で、ユーザが困っている問題が特定できれば、再現率において検索結果がここまで変化することはないでしょう。

キーワードの登場順

キーワードの並べ方によって、検索結果は変化します。ただし、検索キーワードを並び替えても全体のクエリーとして意味が変わらない場合の変化量は少なく、意味が変わる場合は変化量が大きくなります。例えば、「東京 大学」と「大学 東京」ではクエリー全体としての意味が異なるため、検索結果は大きく変化します。

上記の例ほど極端ではありませんが、重要なキーワードは最初の方に登場させた方が SEO として有利であると言われています。なぜなら、ユーザは、検索するとき重要なキーワードから打ち込む可能性が高いからです。そのため、最初に打ち込むキーワードと重要なキーワードが一致する可能性が高くなることで、SEO として有利になるという考え方です。

ただし、キーワードの登場順の問題は、複数のキーワードがあった場合でもそれほど神経質になる必要はありません。どのようなキーワードであっても、一般的には評価点がそこまで大きく異なることはないからです。そのため、重要なキーワードを最初に登場させようとするあまり、日本語として不自然になるほど並び順を変えるべきではありません。

タイトルに数字を含める

タイトルに数字を含めると説得力が生まれ、それだけで売上がアップすると言われています。例えば、「CTR を上げる方法」と「CTR を上げる5つの方法」では、後者の方がより説得力があり、クリックされやすいとされています。

このような数字を含めることのメリットは、具体性があり全体を把握しやすいことが挙げられます。「○○を行う3つのステップ」、「○○で便利なサイト5つ」、「役に立つ○○の方法7選」などが典型です。記事全体の情報量がタイトルからおおまかに把握できれば、ユーザは目的や時間に応じて読んでみたり、ブックマークすることができます。

また、その他にも現実的に達成可能な数字をタイトルに含めることは、ユーザにできるかもしれないという気持ちを喚起させます。お金や体重、何かを達成するためのスピードなどがタイトルに含まれる場合があります。

ただし、タイトルに数字を含めることは必ずしも良いとは限りません。すべての記事に数字を含めたタイトルを設定した場合、同じような記事が並んでしまうため記事の差別化ができなくなります。タイトルに数字を無理に含めず、まとめ記事や達成する数値が明確に存在する場合に限った方が良いでしょう。

サイト名を記事タイトルに含む

サイト名を記事タイトルの語尾に付与することは、もはや当たり前になっています。個人サイトはもとより、Google, Apple, Facebook, Amazon などの世界的に有名な企業サイトにおいてすらサイト名をタイトルに含んでいます。

このようなサイト名をタイトルに含めるメリットは何でしょうか。一般的には、タイトルだけでリンクの出典元 (ドメイン名など) を明らかにすることが主目的ですが、SEO 的な側面があります。特にジャンルのキーワードが含まれるような SEO を意識したサイト名である場合や、珍しい名前である場合は大きなメリットがあります。

SEO を意識したサイト名だけで何のサイトであるか明確に分かる場合、サイト名を記事タイトルに含むことは SEO としてポジティブに働きます。例えば、とあるサイトからリンクを貼ってもらった場合、ユーザからは何のサイトか把握できるためクリックしやすいなどのメリットです。珍しい名前である場合、記憶に残りやすく、その文字列で検索するとトップを取れる可能性が高いメリットがあります。

タイトルを変更することの影響

Google のフォーラムサイトでは、ページが作成されてから一定期間が過ぎた後でページタイトルを変更すると検索順位が大幅に落ちることを示唆するコメントが投稿されています。Google は Web サイトの歴史を観察しており、ページタイトルの変更は過剰な最適化と判断される場合があるとのことです。

タイトルを変更した場合、クローラーの巡回頻度に依存しますが、すぐに検索結果には反映されず 2 ~ 3 日程度かかります。クローラーの巡回頻度が低い Web サイトは 2 ~ 3 週間程度かかる可能性があります。その場合、Google Search Console からインデックスの登録リクエストを送れば、1 日程度で反映されます。

訴求性 vs 関連性

Google の検索エンジン最適化スターターガイドでは、タイトルを付けるときのポイントとして、以下が定義されています。

  • ページの内容を適切に記述しよう
    • ページの内容に無関係なタイトルは付けない
    • 「無題」「ページ1」のような初期設定のタイトルやあいまいなタイトルにしない
  • 各ページに固有のタイトルを付けよう
    • サイトの大部分のページ、またはすべてのページに同じタイトルを使わない
  • 簡潔で説明的なタイトルを付けよう
    • ユーザーのためにならない、極端に長いタイトルは使わない
    • title タグに不要なキーワードを詰め込まない

Google は、具体的でわかりやすいタイトルを付けることを推奨しています。ページの内容とタイトルとの関連性が強い場合、そのタイトルはより正しいタイトル (より正確にページの内容を表しているタイトル) と見なされます。ただし、関連性の強いタイトルはユーザの読もうとする意欲を刺激する訴求力を阻害する要因になることがあります。

例えば、このページのタイトルは「ブログの記事タイトルの決め方」ですが、訴求力のあるタイトルは「ブログはタイトルがすべてである」といったタイトルになります。前者に比べて後者は訴求力がありますが、Google が推奨するタイトルの付け方とはややマッチしていないように感じます。訴求力と関連性は程度問題にせよ、ある程度まではトレードオフの関係にあると思います。

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