ブロガー概論

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361Webデザイン

はじめに

このページでは、ブロガーについて考えます。ブログにおける SEO やライティングなどのノウハウについては、別ページにまとめてありますので以下を参照してください。

"ブロガー" という言葉は、一般的にも受け入れられ始めていますが、実態として理解がそれほど進んでいるとは言えません。ブロガーとはどのような人なのか?どこでどのような活動をしているのか?プロとアマの違いはあるのか?など、ブロガーについて様々な角度から見ていきましょう。

ブロガーとは

そもそもブロガーとは、ブログを書く人を意味します。狭義にはある製品、サービス、思想、などのテーマについて論評を加えたものをブログと定義しますが、広義には個人的な日記、体験談、意見表明なども含まれます。そのため、広義の意味では何かしらの情報を発信している時点で、誰でもブロガーであると言えます。

しかし、一般的に "ブロガー" と呼称する際は、狭義の意味で使われる場合がほとんどです。ブロガーという言葉が浸透したのは、2000 年代後半からであり、短期間で市民権を得ています。短期間で認知された要因としては、WordPress などの CMS の成熟、ブログ関連書籍の出版による認知、SNS による情報の拡散手段の存在などが挙げられます。

情報を Web 上にまとめること自体は新しいことではありませんが、"ブログで収入を得られる" ことが多くのブロガーを誕生された要因のひとつであると考えます。2013年に出版された "ブログ飯" のサブタイトルである "個性を収入に変える生き方" はブログを始めるための大きな動機付けになりました。なぜなら、収入を得るために特別な条件は一切不要である上に、誰にでも等しくチャンスが与えられる非常にフェアなイメージは、強い求心力と説得力を持つためです。

ブログで収入が得られるということは、新しい金鉱山を見つけたようなものです。誰でもツルハシ一本で金を掘り当てられる可能性があるため、多くの人がブログ界という金鉱山に集まり、様々なジャンルを掘り起こしていきました。この現象は、以前から存在していたブログサービスである mixi などに代表される小さなコミュニティで盛り上がることとは異なる現象です。

ブログの爆発的な広がりは、収入を得るイメージが先行したためか、ブロガーはしばしばアフィリエイト (成功報酬型広告) で収入を得る "アフィリエイター" と混同されます。しかし、ブロガーとアフィリエイターは共通している部分はあるものの、厳密な意味では目的が異なります。ブロガーはブログを書くことを目的としており、アフィリエイターは収益を得ることを目的としているためです。

ブロガーとしての活動

ブロガーは組織に属して働いていないため "自由人" であるイメージが強い印象があります。そのため、昼夜が逆転した不規則な生活を送っていると思い込む人もいます。しかし、実態は規則正しい生活を送っているブロガーが多いようです。

多くのブロガーは、自分の身体が資本であることを自覚しているため、時間的余裕があっても健康的な生活を心がけているようです。ブロガーは、心身の不調によりブログが更新できなくなってしまい、収入源が絶たれてしまうことを常に心配しています。そのため、モチベーションが低下しないように心の健康にも気を配り、睡眠、食事、運動などにより健康を維持することに余念がありません。

ブロガーは、一日の多くをブログを書く時間に充てています。ブロガーによって時間は異なりますが、およそ半日以上はブログの執筆を行っています。その他の時間は、ブログのネタ探しや読書などで知見を広げたり深めたりしているようです。

ブロガーは、自分の引き出しを積極的に増やさなければ、すぐにでも取り残されてしまう世界に身を置いていることをよく知っています。なぜなら、読者の読みたいネタを常に模索し、新しい話題を提供し続けなければ、ライバルに読者を取られてしまうからです。そのため、ブロガーは世間の "自由人" というイメージからは程遠い厳しい世界に身をおいています。

ブロガーの活動場所

今までのインターネットでは、プロバイダーのレンタルスペース、レンタルサーバなどの一部の領域を自由に使えるスタイルでした。しかし、自由である反面、HTML や CSS を始めとするデザインやブログの各種パーツに至るまで、すべて自前で用意しなければなりませんでした。

それらの問題点に対して今までに 2 つの解決策が示されています。ひとつは、WordPress や、Movable Type などのオープンソースかつ、フリーである "CMS"、もうひとつは、Ameba ブログや、はてなブログなどの "ブログサービス" です。

ブロガーは Web を活動場所にしていますが、すべての人が Web に関する知識を備えているわけではありませんし、備える必要もありません。なぜなら、文章、写真、動画などのコンテンツを公開できる方法さえ提供されれば、それ以外は外部サービスに委託することが出来るからです。

そのため、多くのブロガーはすべての資産を直接管理していません。記事のデータベース化や、Web パーツ、テーマデザインに至るまでオンラインの画面上から操作が可能であるため、サーバに資産を配置することはありません。

ただし、メリットが多い CMS とブログサービスのどちらにもデメリットが存在します。

CMS のデメリットは、オープンソースであるため誰でもソースコードを参照することができます。そのため、脆弱性が頻繁に発見されては修正されているのが現状です。セキュリティの設定が適切でなかったり、セキュリティホールの修正やアップデートが間に合っていないゼロデイ攻撃に晒される可能性があります。

また、CMS は高度にシステム化されているためにバックアップを適切に取得していない場合、データのリストアが不可能になる場合があります。CMS のアップデート中にデータベースのデータをすべて飛ばしてしまい、結局復旧できずにサイトが閉鎖した事例もあります。

ブログサービスの最大の弱点は、ブログの著作権、またはブログ自体を失ってしまうリスクがあることです。ブログサービスを利用するユーザは、利用規約に遵守することが使用許可の条件となっています。しかし、ブログの著作権をすべてサービス提供側に移譲するように利用規約が改定された場合、今までの資産をすべて失うことになります。

また、ブログサービスは企業が利益を得るために行っている事業であり、収益が悪化した場合、サービス自体を閉鎖する可能性があります。さらに、サーバメンテナンス時に運用ミスでユーザのデータをすべて消失してしまい、復旧できなかったサービスもあります。

ブロガーと SNS

2000 年代後半、ブログの集客は検索流入がメインでした。一方で、ブログのパーツとして考案されたトラックバック機能は、アクセスを向上させるツールとして期待されましたが、スパムの餌食となり機能せずに役目を終えました。その他にも RSS やブックマークからの流入もありましたが、検索エンジンの順位で PV が決まるような状況でした。

しかし、ツイッターや Facebook などの SNS の登場により、状況に変化が起こりました。SNS は情報を拡散するツールとしてブログとの相性が良く、次第に検索エンジン以外の流入手段になっていきました。

その他にも、同じブロガー仲間を見つけたり、交流したりするのに SNS は非常に便利な存在です。例えば、有用な情報や意見を交換したり、良きライバルとして刺激しあったりすることでモチベーションを高めたり、ブログのファンとの交流の場になったりなどです。

現在では、SNS を利用していないブロガーは存在しないでしょう。ブログに検索エンジン最適化 (SEO) を施すように、ブロガー自身にもソーシャルメディア最適化 (SMO) を施す必要があるほど SNS の重要性は高まっています。

SNS では多くのファンを獲得することがブログへ導く近道ですが、フォロワーが多いからと言ってブログの PV が増えるとは限りません。なぜなら、SNS のフォロワーの全員がファンであるとは限らず、それどころかフォロワーの中には嫌っている人も含まれている可能性があるためです。

そのため、フォロワーの数はある程度の目安にはなりますが、フォロワーの数だけで判断するのは正しくありません。増やすべきはあなたのファンであり、見物人ではありません。ブロガーは、ある種の人気稼業であるため、SNS で嫌われてしまうと何かつけてネガティブ・キャンペーンの対象となります。

ブログの種類

ブログは、基本的に文章が中心のコンテンツですが、写真や動画を主体とするブログも存在します。Web サイトで文章を主体とするブログ以外の分類としては以下のような形態があります。

  • ミニブログ:ツイッターなどの短文投稿サービスを利用したブログ。
  • モブログ:モバイル端末を利用して更新する形態のブログ。
  • フォトログ:インスタグラムなどの写真投稿サービスを利用する形態、または写真中心のブログ。
  • ブイログ:Youtube などの動画投稿サービスを利用する形態、または動画中心のブログ。
  • エログ:アダルトコンテンツを扱うブログ。
  • ノベログ:自作の小説を扱うブログ。

上記のブログのうち、一般的な形態であるミニブログ、モブログ、フォトログについて以下に述べます。

ミニブログ

ミニブログの代表的なサービスとしては、ツイッターがあります。100 文字前後の短い文章を投稿するサービスを利用し、それらの投稿文章をブログとして定義されます。

ミニブログの特徴としては、短文、即時性、コミュニティ、ユーザとのつながりがあります。また、何かのテーマについて短文の投稿を連投することで比較的長めの文章を投稿する場合もあります。

通常のブログとは異なり、リアルタイムでの情報の共有、またはユーザとのチャットなどの要素も持つため、情報がすぐに流れていきます。そのため、あるテーマについて論評した内容を検索流入によってトラフィックを得るのには向いていません。

ブロガーは、ミニブログなどの SNS を自身の Web サイトが更新された場合の告知用のサービスとして利用している場合が多いようです。特にニュースなどの即時性が求められるコンテンツを扱っている場合、ミニブログのリアルタイム性とは相性が良く、拡散されると SNS からの大きなトラフィック流入が見込めます。

モブログ

多くのブロガーは PC からブログを書いています。しかし、ブログを書く場合の大きな問題点として、作業場所の確保があります。例えば、通勤・通学時間や、ちょっとした空き時間にブログを書こうと思っても、環境が用意できないケースは珍しくありません。

モブログは、モバイル端末からブログを書くことができるため、作業場所の確保という問題点を解決する手段になります。ただし、モブログは文章を執筆する分には問題ありませんが、画像やリンク、コーディングを行う分には不向きです。マークダウンなどの軽量マークアップ言語を使用したり、専用のアプリから編集する必要があるため、PC と比べて効率性、自由度は高くありません。

効率性や自由度は下がりますが、モブログの最大のメリットは場所を選べずにブログを書けることです。メールや SNS の延長感覚でどこでも書けるため、ブロガーが陥りがちな "更新する時間がなくてブログが停滞してしまう" 事態を防いでくれます。

フォトログ

フォトログは写真画像をメインコンテンツとしたブログを指します。通常のブログでは、文章が主体で画像は副次的ものですが、フォトログではその関係が逆転しています。

フォトログは、フォトグラファーや、プロのカメラマンに多いブログ形態でしたが、モバイル端末のカメラ性能が向上したことや、インスタグラムなどの写真投稿サイトの台頭によって、垣根はなくなりつつあります。写真画像は文章よりも直感的で理解しやすく、時間による情報の鮮度が落ちにくいため、コンテンツの量に比例して人気を獲得しやすい形態です。

ただし、フォトログには "著作権" と "検索流入" の 2 つの問題があります。

アップロードした写真画像には公開した時点で必ず著作権が発生します。綺麗な写真は、二次利用を許可していないにも関わらず、良識の欠けたユーザに無断で利用されてしまうリスクがあります。ただし、インスタグラムなどの Web サービスでは、そのようなトラブルを避けるために利用規約に著作権の多くの部分を譲渡することを条件としています。

フォトログは写真画像がメインコンテンツであるため、テキストのキーワード検索による検索流入には強くありません。検索エンジンは画像検索にも対応しており、被写体が何であるか検出する技術はすでに確立していますが、テキストが少ないフォトログは検出流入のトラフィックは期待できません。

プロブロガーとアマチュアブロガーの違い

ブロガーの中にもプロとアマチュアの区分があり、プロブロガーと呼ばれる人たちがいます。厳密な定義はありませんが、一般的には "ブログで生計を立てている人たち" をプロブロガーと呼んでいます。

副業としてブログを運営しており、ある程度の収入を得ている人たちをプロブロガーとは呼びませんが、大きな収入を得ている場合はプロブロガーと呼ぶ場合もあります。そのため、ブログが副業であったとしても収益、または PV の多寡で、あるレベルからはプロブロガーと呼ばれる場合もあります。

逆に、一切の収益を得ずに毎日趣味でブログを更新し続ける人をプロブロガーとは呼びません。そもそも、プロとアマチュアの違いは "仕事" と "趣味" であり、その仕事で生計を立てられているかとなります。そのため、プロレベルの技術があっても趣味でやっている場合は、厳密にはプロとは定義されません。

ただし、ブロガーのプロとアマチュアの違いの定義には違和感を感じます。例えば、プロブロガーと呼ばれる人たちの記事を読んでいると、以下の点について一般的なプロとは異なります。

  • 高い完成度を得るための品質改善活動が行われていない。
  • 憎悪表現、差別的表現、主義・主張の押しつけなどの倫理観、および責任感の欠如。
  • ブログの目的、または目標が不透明。
  • 客観的な事実よりも主観的な考えを優先している。

もちろん、プロブロガーと呼ばれる人たち全員が上記に当てはまるわけではありません。ただし、ブロガーはもともと楽しんでブログを書き続けている人たちであるため、プロになったからと言って今までのスタイルが変わるわけではありません。極端に言えば、趣味から始まったブログから収益を得られるようになったため、自らをプロと自称し、周囲も他のブロガーと区別するためにプロブロガーのレッテルを貼ったに過ぎません。

アルファブロガーとインフルエンサー

ブロガーの中には、ブログが強い影響力を持つ "アルファブロガー" と呼ばれる人たちがいます。2004 年に雑誌の Newsweek で紹介されたのが始まりで、"世論に影響を与えている"、"ブロガーのリーダー格"、"影響力が大きい"、"多くの人のアクセスを集める" などの観点があります。ただし、これらの定義は実際に選出されたアルファブロガーに対して異議が唱えられたため後に修正されており、現在ではあまり使われていません。

アルファブロガーの代わりに使われるように言葉として "インフルエンサー" (influencer:影響者) があります。多くの人に読まれるブログは、SNS を通じて情報が拡散されると大きな宣伝効果を持ちます。そのため、インフルエンサーは特に消費者に大きな影響を与える人である意味で使われます。

ただし、しばしばアルファブロガーやインフルエンサーは、いずれも影響力を持つ人の意味で使われることがあります。また、影響力は必ずしもポジティブな意味とは限りません。例えば、意図的に炎上させるブロガーは悪い意味で注目を集めます。その結果、より多くの人に情報が拡散するため、それらの人たちをインフルエンサーと呼称する場合もあります。

ブロガーと倫理観

ブログで生計を立てている人たちは、収入が途絶えてしまうと生活ができなくなるため、意図的に炎上させて注目を集める場合があります。炎上をさせやすいテーマとしては、憎悪表現、差別表現、個人攻撃、タブーへの言及、主義・思想の批判など多岐にわたります。

影響力のあるブロガーは、自身の影響力をある程度自覚しており、それらのテーマを取り上げた結果、周囲からのどのような反応が返ってくるのかを知っています。道徳的、または倫理的に問題のある内容では、ほとんど場合において批判的な反応が返ってきます。なぜ、自身の品格を問われるようなテーマについて言及するのかと言えば、以下のようなタイプに大別できます。

  • 収入や PV を得るために注目を集めるテーマをあえて選別している。
  • 自身の主義・思想の発信、またはキャラクター付けのため。
  • 周囲からの反応を観察して楽しむ、またはストレスの発散を目的としている。

これらのテーマについては言及する人たちの根源には大きな "承認欲求" があると考えられます。普段は目立たない性格で、自身の存在意義に疑問を感じているため、あえて注目が集まるテーマに言及することで関心を自分に向けるようにしています。関心を独り占めすることに救いを求める傾向は、ある種の犯罪心理学と共通します。

これらの本質的な原因は自己認識に対する極度の歪み、または自信のなさの表れとなります。関心を独り占めすることは、自身を特別な人間であると錯覚させるほどの大きな力と、強い中毒性があります。そのため、一度その味をしめてしまうと悪循環から抜け出せなくなるリスクがあります。

ブログで収入を得る

ブログを書いても収入が得られるわけではありません。ブログで収入を得るもっとも基本的な方法は、ブログのページに広告を貼り付けて、広告収入を得る方法です。広告にもいくつかの種類があり、大別すると以下があります。

  • 成果保証型広告
  • クリック課金型広告
  • 純広告

成果保証型広告

成果保証型広告は、一般的に "アフィリエイト" と呼ばれています。ブログの訪問者が広告をクリックし、かつ広告の商品が売れる、または会員登録するなどの成果があった場合にのみ、報酬が支払われるタイプの広告です。

他の広告と比べて報酬を受け取れる難易度は高めですが、成果報酬も高く設定されています。また、掲載できる商品が多く、掲載方法の自由度も高いため、ブログのデザインと調和させることも可能です。

ただし、先述の通り報酬を受け取れる難易度は高めであるため、対象の商品に特化したブログに設置することが一般的です。例えば、商品の使用感のレビューであったり、紹介記事などです。

ただし、アフィリエイトに特化した記事は報酬を得るために商品のメリットを強く書かれており、デメリットや競合商品との比較が書かれていない場合があるため、公平性が損なわれている可能性があります。このような公平性を欠いた記事は、消費者の判断を狂わせるため、しばしば批判の対象になります。

クリック課金型広告

クリック課金型広告は、広告をクリックされた段階で報酬が支払われるタイプの広告です。広告は選択することができず、クリックされやすいと思われる広告が自動で配信されます。

クリック課金型広告は、収入が比較的簡単に得られる点と、広告に記事の内容をあわせる必要がない点がメリットになります。ただし、報酬が発生しやすい分、単価は低いため 1 クリックあたり数円 ~ 数十円程度になります。

統計的にクリック数は PV 数と相関関係があるため、ある程度の PV がなければクリック課金型広告でまとまった収入を得ることが難しいでしょう。PV と収入の目安としては、以下のようになります。

  • 10,000 PV:~ 1,000 円
  • 50,000 PV:3,000 ~ 10,000 円
  • 100,000 PV:10,000 ~ 50,000 円
  • 500,000 PV:200,000 ~ 250,000 円
  • 1,000,000 PV:500,000 ~ 750,000 円
  • 2,000,000 PV:1,000,000 ~ 2,500,000 円

純広告

純広告とは、広告の出稿元とブロガーが直接契約を行い、ブログに広告を掲載するタイプの広告です。成果に関わらず、固定の掲載料が得られるため、一番安定した収入源となります。

ただし、広告主からすると掲載料に見合った成果がでるか不透明であるため、非常に多くの PV があるブログでないと成立しません。このタイプの広告でマネタイズできるブロガーは、出版、公演、執筆依頼などの "ブログ以外の収入" がある程度確保できているレベルのトップブロガーだけです。

広告以外から収入を得る方法

広告以外から収入を得る方法はいくつかあります。多くの PV を集めるブログや、インフルエンサーのレベルまでになると、書籍の出版、執筆の依頼、コンサルトの依頼、サロンや塾の開設などです。一部のブロガーは、広告だけの収入だけでは生活できないため、ライターに近い仕事まで請け負っています。

その他の方法としては、仮想通貨で収益を上げる方法があります。

例えば、広告を設置する代わりにスクリプトを埋め込み、訪問者のリソースを使ってマイニングを行う "Coinhive" というサービスがあります。この方法は、ユーザが長時間滞在するゲームサイトや、動画サイトなどで有効です。ただし、Coinhive にはユーザに無断でリソースを使用する点、広告と比較して効率が悪い点が指摘されています。

また、VALU のように他のユーザから投資を募るクラウドファンディング型のサービスを利用する方法もあります。

ブログの生存率

ブログのもっとも難しい問題のひとつに、"継続して更新する" ことが挙げられます。更新する時間がないことや、モチベーションの低下などが主な理由です。ブログの生存率はどの程度なのか、2 万件のはてなブログから分析した結果が以下のページにまとめられています。

上記の結果では 2 年以上続くブログが 10 %であるとの結果が出ています。ブログはダイエットのために始めるランニングのようなものです。健康に良いことは分かっているのに、三日坊主になってしまったり、なかなか成果が得られずにやめてしまう人がほとんどです。

ブログを書き始めたばかりの頃は、何もかもが手探りで書くことになりますが、少ないながらも PV や読者からの反応が得られるため楽しいと感じます。しかし、しばらくするとそれらが頭打ちになり、そこから伸び悩む時期が訪れます。その頃からモチベーションは下がり始め、やがてはブログの更新が止まってしまいます。

ブログに生活がかかっているという人は別ですが、ブログを継続して更新するためには作業時間とモチベーションの確保が重要になります。特にモチベーションについては、ブログの目標や目的をはっきりさせておかなければ、何かあると途端に萎んでしまいます。

ブロガーの社会的地位

ブロガーとは肩書であり、そのような職業はありません。Web 上でどれほど知名度があったとしても、現実社会の社会的地位や信用は、ほぼありません。

ブロガーが一般的にも認知されたとは言え、トップブロガーであったとしても銀行からお金を借りてローンを組めるかどうかは不透明です。過去数年分の年収、返済余力などが精査されますが、それでも断られる可能性があります。そのため、ブロガーは社会的に大きなハンデを負うことになります。

それらの背景には、ブロガーが本当の意味で市民権を得ていないこともありますが、大きな原因は安定性や将来性がないということです。もちろん、普通の会社に勤めていても倒産のリスクがありますが、ブロガーの不安定さはその比ではないと社会的に判断されていることになります。

自由人に憧れてブロガーを目指す人がいる一方で、安定性も同時に求める人もいます。しかし、すべての職業を含めて絶対に安定の職業というものは存在しません。安定性を求めるのであれば、ブロガーはその対極にあると言っても過言ではありません。

例えば、数年に渡って安定した収入を得られたとしても、その翌年も同じように収入を得られるとは限りません。極端なことを言えば、ブロガーの収入は広告収入ですが、それはブログが広告媒体として優れているからです。しかし、ブログ以上に優れた広告媒体が登場すると、広告主はより効率的な方に投資するでしょう。そうなれば、ブログで収入を得ること自体が困難になる可能性もあります。

そのため、ブロガーは会社員と比べると極端に不安定であり、今現在どれだけ稼いでいたとしても、これからも継続できるかは誰にも予測できないのです。

まとめ

ブログは面白くもあり、大変でもあります。趣味でブログを始める場合は何も問題はありませんが、それを本業とする場合はよく考えてみる必要があります。ブログでは簡単に収入を得られるとよく見聞きしますが、決して簡単なものではありません。それはセンスや技術や運などの問題ではなく、ブログに関連する様々な問題と向き合う必要があるためです。

起業した中小企業の 5 年生存率が 15 %であるように、ブロガーの生存率も似たようなものです。それらを乗り越えて生き残ったブロガーの姿は、華やかであり、好きなことで生きているように見えるため、羨ましくもあり、真似をしてみたいという気持ちも理解できます。しかし、見えない場所では誰にも言えない苦悩を抱えているかもしれません。

社会的地位の低さも問題です。ブロガー以外の肩書があれば、ある程度の信用は確保できるかもしれませんが、それでも大きなハンデを負うことになります。

好きなことだけをして好きに生きられるのであれば、それ以上の幸せはありません。不可能であるとは言いませんが、その裏に隠れた問題点から目をそらさない努力を忘れないでください。

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