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良質なナチュラルリンクを獲得することは SEO の外部対策において重要な意味を持ちます。本記事では、被リンクの確認方法、増やし方、スパムリンクの否認について説明します。
被リンクとは、外部のサイトから自身のサイトに向けて設置されたリンクのことです。被リンクは、SEO において重要な意味を持つと考えられているため、SEO 対策における外部対策に必ず登場する大切な要素です。SEO に関する情報は、検索エンジン最適化とはを参照してください。
被リンクには大きく分けて2種類あり、自然なリンク(ナチュラルリンク)と、スパム性のリンクです。
ナチュラルリンクとは、文字どおり自然に張られたリンクのことです。ユーザにとって有益な情報や、高品質な記事は、外部から自然とそのページにリンクが張られることが多くなります。そのような形で増えた自然なリンクをナチュラルリンクと呼びます。
ナチュラルリンクの数は検索エンジンに評価され、ナチュラルリンクの数と順位には明確な相関関係があります。ナチュラルリンクは良質な被リンクと評価されるため、サイトの評価を高める可能性があります。
ナチュラルリンクは以下の特徴を持ちます。
スパム性のリンクは、低品質なコンテンツからのリンク、または悪質なリンクを意味します。例えば、プログラムで自動生成された低品質なサイトからの大量のリンクです。これらの低品質なサイトは Google のガイドラインに抵触しているため、リンクされることでサイトの評価が下がる可能性があります。
スパム性のリンクを大量に張られると、検索順位が下がってしまったり、最悪の場合はペナルティによるインデックスからの削除にもつながります。このような方法は逆 SEO (ネガティブ SEO)とも呼ばれ、競合する上位サイトや、関連するサイトの順位を下落させる目的で行われます。そのため、スパム性のリンクが張られていないか定期的にチェックし、必要に応じてリンクの削除や否認を行います。
スパム性のリンクが張られているかどうかは、Google Search Console のリンクメニューから確認することができます。リンクメニューの「上位のリンク元サイト」に不審なドメインから大量のリンクが張られている場合、スパム性のリンクであると判断できます。
スパム性のリンクが張られてしまった場合の対処としては、以下の方法があります。
もしもスパムリンク元のサイト管理者と連絡を取ることが難しい場合、バックリンクの否認ツールを使ってスパムリンクを否認します。実際のところ、スパムリンク元のサイト管理者と連絡を取ることはほとんどありません。なぜなら、サイト管理者に連絡を取って削除依頼を行うよりも、バックリンクの否認ツールを使った方が効率的にスパムリンクに対処できるからです。また、これらのスパムリンクはプログラムで自動的に付けられている場合が多いため、サイトの管理者を特定しにくく、削除依頼も行えないこともあります。
被リンクを調べるには、Google Search Console のリンクから調べる方法がもっとも信頼できます。被リンクを調べる際には、被リンクの数、ドメイン、アンカーテキストが重要になります。
上記以外にも被リンクをチェックする方法をいくつか紹介します。
link:
オプションを使うlink:[調べたいサイトのURL]
のように調べると、被リンクを簡易的に調べることができます。ただし、この方法はあまり正確ではありません。その他にも被リンクをチェックするツールとして、以下があります。
ナチュラルリンクを獲得するには、大きく以下の戦略が考えられます。
ターゲットとなるユーザは、その検索クエリによって何の問題を抱え、どのような解決方法を求めているのか、つまり検索ニーズを把握することから始まります。ユーザは、何かしらの問題を抱えて検索を行い、答えやヒントを求めています。ユーザの検索意図を調査し、コンテンツ公開後も Google Search Console によってどういったクエリで流入しているのかチェックを行うべきです。
Google Search Console では、検索パフォーマンスから検索クエリを確認することができます。これらのクエリを俯瞰して見たときに、コンテンツに足りていない要素は何かを探り、ユーザの検索意図を理解しているか確認します。
検索ニーズを把握した次は、高品質なコンテンツを作成します。分かりやすい説明、図、表、動画など、ユーザの問題を解決するための最高のコンテンツを用意します。
ただし、網羅的なコンテンツや、詳細すぎるテキストは、必ずしもユーザフレンドリーとは言えません。重要なポイントとしては、ユーザの検索ニーズをいかに満たすかになります。
ユーザにコンテンツを提供する上で、理解しやすい UI やデザインも重要な要素になります。例えば、ユーザに情報を見つけやすいようにサイト、またはページをデザインします。それらの情報については、情報アーキテクチャとはや、Web ユーザビリティとはのページを参照してください。
ページのデザインについては、読みやすいフォント、適度な余白、箇条書き、目次の整理などがあります。また文章のデザインとしてロジカルライティングや、MECE などもあります。それらの情報については、文章の書き方や、読みやすいフォントの CSS 設定例のページを参照してください。
SNS は、コンテンツの広く知ってもらうための重要なツールです。ブログと SNS は、以下のように役割が異なります。そのため、役割に応じて使い分け、より多くの人に情報を届けることが重要になります。
特性 | ブログ | SNS | 説明 |
---|---|---|---|
リアルタイム性 | △ | ◯ | 情報を受け取るまでの時間。ブログでも通知機能を利用することでリアルタイム性の確保は可能。 |
情報の寿命 | ◯ | ✕ | 情報が失われるまでの時間。SNS はフロー型であるため、寿命が極端に短い。 |
検索性 | ◯ | △ | 情報の見つけやすさ。SNS はブログに比べて Google などの検索エンジンとの相性がやや悪い。 |
拡散性 | ✕ | ◯ | 情報の広がりやすさ。ブログに拡散性はなく、SNS を通じて拡散される。 |
集客性 | ◯ | ◯ | 人の集めやすさ。マーケティング戦略においてはブログも SNS も役割が異なるだけで優劣はない。 |
信頼性 | ◯ | △ | 情報の正確さ。ブログも SNS もデマやフェイクが存在するが、SNS の方がやや信頼性に劣る。 |
収益性 | ◯ | ◯ | 利益の上げやすさ。ブログも SNS もプラットフォームに適した方法であれば優劣はない。 |
これらの情報は、Twitter でフォロワーを増やす方法や、バズる記事の特徴を参照してください。
被リンクを否認するためには、以下のリンクから行ってください。ただし、被リンクの否認を行う前にバックリンクを否認するのページを確認してください。否認するリンクのリストの中に、ナチュラルリンクが含まれている場合、それらのリンクも否認されてしまいます。
また、Google はどのリンクが信頼できるか評価することができるため、バックリンクを否認する必要性はほとんどありません。Google は、以下の場合のみバックリンクの否認を行う必要があると述べています。
リンクの否認ツールのページは、以下からアクセスします。
Web サイトを選択します。
リンクの否認ボタンをクリックします。
ファイルを選択をクリックし、作成したファイルを選択します。