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ステーキングとは、仮想通貨を一定期間、預け入れる(保持し続ける)ことで、金利を稼ぐ仕組みです。ただし、預け入れている期間は仮想通貨を動かすことができません。
ステーキングとは、仮想通貨を一定期間、預け入れる(保持し続ける)ことで、その対価として収益を得る仕組みです。ただし、すべての仮想通貨がステーキングに対応しているわけではありません。後述する、コンセンサス・アルゴリズムが PoS(Proof of Stake)に対応している仮想通貨でなければ、ステーキングはできません。
ステーキングの相場について、Binance のサービスで見てみます。下記の例では、5種類の仮想通貨についてステーキングの相場が表示されています。(その他の仮想通貨もあります。詳細は外部リンク先を参照してください。)
Locked Staking とは、決められた期間で預け入れる定期預金のような仕組みです。例えば、ADA では、30 日預け入れた場合、年利換算で 7.75 % の利率となります。60 日の場合は 8.24 %、90 日の場合は 10.43 % となり、預ける期間が長いほど利率も高くなります。ただし、ADA を含む仮想通貨は価格が安定していないため、利率よりもキャピタルロスの比率の方が大きくなることもあるため、注意が必要です。
ステーキングを理解するためには、コンセンサス・アルゴリズムについて理解する必要があります。コンセンサス・アルゴリズムとは、ブロックチェーンにおける不特定多数の参加者の間で正しく合意形成を得るための仕組みです。そのためコンセンサス・アルゴリズムは、「合意形成アルゴリズム」や「合意形成」と呼ばれることもあります。ブロックチェーンの詳細についてはブロックチェーンとはの記事を参照してください。
コンセンサス・アルゴリズムには、いくつかの種類があります。ここでは、ステーキングを理解するために PoW と PoS のコンセンサス・アルゴリズムについて説明します。
PoW では、膨大な計算を行うために大きな電力を必要とします。世界中で仮想通貨のマイニングが行われたことで相当な電力が消費されてしまい、地球環境に悪影響を与えている問題点が指摘されています。そこで登場したのが PoS という仕組みです。
PoS は、利用者が保有する仮想通貨の保有量(Stake)が大きいほど、取引記録の承認作業を行う権利(マイニング報酬)を獲得しやすくなる方式です。ステーキングは、この点に着目したサービスと言えます。つまり、仮想通貨を保有する人が取引所に預けて、間接的に利息を得る仕組みです。
ステーキングは、高度な取引スキルがなくても仮想通貨をただ保持しておくだけでリターンが得られます。そのため、実際に取引をしなくても仮想通貨の保有枚数が少しずつ増えていきます。
ステーキングの利率は、時期によって変動したり、仮想通貨の種類や取引所にもよって変化しますが、およそ数%~数十%であることが多いです。これは、銀行の金利と比較すると非常に高い利率であると言えます。
ステーキングの最大のデメリットは、ステーキングしている仮想通貨を動かすことができない点です。取引所によっては、一定期間はステーキングの解除すらできない場合があります。
日本の取引所ではステーキングを解除できる場合が多いですが、海外の取引所(例えば Binance など)は、資産をロックする制度があり、その場合は仮想通貨を動かすことができません。
仮想通貨が動かすことができない場合、仮想通貨が暴落したときに売却(損切り)することも、暴騰したときに売却(利確)することもできません。変動が激しい仮想通貨で、一定期間動かすことができない制度は、非常にリスクがあります。
これはすべての仮想通貨に共通して言えることですが、ステーキングしている仮想通貨が暴落する可能性があります。暴落した場合、ステーキングで保有枚数を増やしても価値は下がっているため、利益率も下がってしまいます。