独自ドメインの種類と取得方法
ドメインとは
ドメインとは、インターネット上の住所のようなものです。インターネット上の住所は、13.35.40.66
といった IP アドレスで表現されます。しかし、IP アドレスは数字の羅列なので人間には覚えにくいため、ドメイン名 (独自ドメイン) という別名を与えることができます。ドメイン名は、murashun.jp
のように任意の文字列で表します。ドメイン名は、URL を構成する一部です。ドメイン名以外に URL を構成している代表的な要素として https
の部分はスキーマ、www
の部分はホスト名と呼びます。

ドメイン名は、Web サイトの URL 以外にメールアドレスにも使われます。メールアドレスにおけるドメイン名は、@
より後ろの部分で使われます。@
より前の部分は、任意の文字列を複数設定することができます。

ドメインには、サブドメインという用途によって使い分けるドメインがあります。最初の図では、ホスト名を www
としていますが、任意の文字列をいくつでも設定することができます。サブドメインは独立した Web サイトとして扱われるため、ディレクトリを分けた階層構造のサブディレクトリとは根本的に異なります。例えば、サポートページを独立させたい場合は、サブドメインに support
を設定するなどです。
ドメインの種類
ドメインの種類には、.com
や .jp
など 500 種類以上のドメインがあります。このようなドメインの種類は、トップレベルドメイン (top level domain:TLD) と呼ばれます。トップレベルドメインは、分野別トップレベルドメイン (generic TLD:gTLD) と、国コードトップレベルドメイン (country code TLD:ccTLD) に大別されます。
分野別トップレベルドメインとは、国や地域などの地理的な制限なしにどこからでも登録・利用できるドメインです。代表的なものでは、.com
、.net
、.org
があります。近年追加されたドメインは、新 gTLD と呼ばれ、.club
や .xyz
、その他にも地理的な名称を用いた .tokyo
や .yokohama
などがあります。以下は、代表的な gTLD の一覧です。ただし、現在では定義された用途に厳密性はなく事実上、主体・目的を問わず利用可能となっています。
種類 | 用途 | 説明 | Whois 情報公開代行 |
---|---|---|---|
.com | 商業組織用 | Commercial (商用向け) を意味する gTLD | ◯ |
.net | ネットワーク用 | Network (ネットワーク) を意味する gTLD | ◯ |
.org | 非営利団体用 | Organization (組織・団体) を意味する gTLD | ✕ |
.info | 制限なし | Information (情報) を意味する gTLD | ◯ |
.biz | ビジネス用 | Business (ビジネス) を意味する gTLD | ◯ |
.name | 個人名用 | Name (個人・家族) を意味する gTLD | ◯ |
.mobi | モバイル用 | Mobile (モバイル) を意味するgTLD | ◯ |
国コードトップレベルドメインとは、国や地域などのエリア別に割り当てられたドメインです。ドメインの文字列は ISO 3166 規格の国コードとなっており、原則 2 文字で国を識別します。例えば、日本に住む人が利用できる ccTLD は .jp
になります。国コードトップレベルドメインは、その国や地域に在住していることが条件になるため、外国に在住している人は ccTLD を取得したり利用することはできません。ただし、ツバル (.tv
) の ccTLD をアメリカの民間会社に売却した例や、トンガ (.to
) の ccTLD を一般向けに販売している例外的なケースもあります。
ドメインの取得方法
ここでは、お名前.com を利用してドメインを取得する手順を説明します。以下のリンクから、お名前.com にアクセスしてください。
トップページから、取得希望のドメイン名を入力して検索ボタンをクリックします。もしも、候補が複数ある場合は複数検索をクリックすることで、ドメインの空き状況をまとめて確認することができます。ここでは murashun
を入力したケースについて進めていきます。

ドメインの空き状況が確認できる画面です。.jp
は、本サイトで使われているため選択できませんが、それ以外は取得可能です。表示されている価格は、1年分の料金となります。.work
や .xyz
などのドメインは安く設定されていますが、2年目以降は高くなるためランニングコストはドメインの料金表から確認しましょう。どのドメインにするべきか迷う場合は、.com
や .jp
など一般的なドメインを選択しましょう。ここでは .com
を選択したケースについて進めていきます。

ドメインを選択すると、右側の選択した商品にドメインが追加されます。料金確認へ進むボタンをクリックします。

選択したドメインの登録年数を選択します。「Whois情報公開代行メール転送オプション」と「ドメインプロテクション」のサービスは選択しなくても問題ありません。また、初めて利用する場合は、会員登録が必要になります。会員登録をするためには、右側の「初めてご利用の方」を選択し、メールアドレス・パスワードを入力してから次へボタンをクリックしてください。

会員情報の入力を行います。必須項目をすべて入力してから次へ進むボタンをクリックしてください。

支払い情報の選択と入力を行います。画面はクレジットカード情報の入力画面になっていますが、その他の支払い方法を選択することも可能です。情報を入力し、申込み内容が間違いないことを確認してから申込むボタンをクリックしてください。

申込情報を処理する画面です。処理が完了するまで操作は行わずにそのまま待機します。

下記の画面が表示されると申込みは完了です。お名前.com からメールが届いていますので、メールからドメイン情報の認証を完了させます。

お名前.com から合計5通のメールが届いています。その中の、「ドメイン情報認証のお願い」というメールを開きます。

メールの中に認証を行うための URL が記載されています。認証期限は2週間です。それまでに、その URL をクリックして認証を完了させてください。

認証を行うための URL をクリックし、認証が完了すると以下の画面が表示されます。これでドメインの取得は完了です。

まとめ
ドメイン名の取得は、インターネット上に自分の領域を確保するようなものです。ドメイン名は基本的に早いもの勝ちで、インターネットの住所を表すために世界中にふたつと同じものは存在しません。そのため、取得したドメイン名には愛着のようなものを感じます。取得したドメインは契約したレンタルサーバで使うことになりますが、あなただけのドメイン名を大切にしてください。